マンション管理組合運営の総合コンサルタント

マンション建替問題について　　　　大阪府マン管会勉強会

さる5月2日(水）（一般社団法人）大阪府マンション管理士会の定例会の勉強会にて、一級建築士である小林代表理事による『マンション建て替え』の講義があり、会員一同、マンション建て替えについての認識を新たにいたしました。日本全国で、100件の建て替え事例（被災マンション除く）が報告されてはいますが、余剰容積の等価交換による特別事情によるもがほとんどで、それ以外での建て替え事例は限りなくゼロに近いとのこと。法的には区分所有者の５分の４の賛成で建て替えは可能ですが、実際問題、全員が賛成しないことには不可能とのこと。お国はさらに区分所有者の3分の2で建て替えを可能にするとの構想を練っているようですが、無理があるようです。さらに、建て替えを実行するには計画から最低でも20～30年は必要。実際にあれこれの問題を考えつめていくと、マンション建て替えの現実性はかなり薄いものとなるとのこと。