(株)翔設計の「大規模修繕工事減額テクニック」セミナーを受けてきました。

投稿日:2015年11月28日 作成者:福井英樹 (3121 ヒット)

 去る2015年11月20日 西日本在住者プロフェッショナルパートナーズメンバーの勉強会に参加した中で、(株)翔設計 代表取締役の貴船美彦一級建築士の特別講義を受け、目から鱗がおちました。一部をご紹介させていただきます。
 内容は「大規模修繕工事の減額テクニック」についてであり、受講する前まで、正直な話、また、世間でよくある通り一辺の学説的な講義だろうと期待していませんでした。
 
 これまでの対応年数に基づく修繕計画ではなく、工事時期を見直し、積み上げ型ではなく、消去法での計画の提案です。

 過去の修繕計画に捕らわれ過ぎず、未来に活かせる工事計画を考えましょうというもの。

特に小職の目を引いたのは、

①配管工事は長期修繕工事計画あるいは大規模修繕工事の中に入れて計画的にあるいは定期的に実施する必要はない。

②大規模修繕工事の際のその度ごとの外壁塗装にベランダ側の屋根下もしくは上階のベランダ下にある外壁および廊下側軒下の内側の玄関側の外壁の塗装は必要はない。

①について、給水管、排水管は水が漏れてから、修繕工事をしても、遅くはなく、漏れてもいないのに、事前に、定期的に高い金を支出して、実施の必要はない。電気設備なら、劣化して、放置すると、甚大な火災事故のおそれがあるが、配管は、幸いにも水が漏れて、知らせてくれるから、漏れてから、初めて、当該部分の更新や更正を考えれば良いというもの。

 ②について、雨がかり部分の外壁の塗装は定期的に実施するべきではあるが、金がないなら、上記の「非雨がかり部分」は、30年はもつので、大規模修繕工事ごと、2回に1回実施すれば良い。

 ①②により、規模にもよるが、大幅な工事代(数千万円単位)の減額が可能というもの。

 一般的な長期修繕工事計画等では、どこそこの箇所は10年目、あるいは、どこそこの箇所は20年目というように、修繕工事のタームがほぼ定められており、小職も頭から、それに則って、修繕計画を策定していましたが、当該事故が起こる確率論の講義を受けて、大規模修繕工事に対する考え方が大きくかわりました。

 当日、日管連親泊会長(プロナーズ理事)も臨席されておられ、小職の要領を得ない愚問を遮って、貴船先生に質問をされておられたことでも、このレクチャーの斬新性を伺い知ることができるかと存じます。

 下記は関西在住の管理組合の方々に耳寄りのなお知らせです。

2015年12月19日(土)16:00~
 管理組合を対象にした貴船美彦先生の「大規模修繕工事丸秘減額テクニック~時間戦略で得する方法~」のセミナーが開催されます。

会場:株式会社翔設計西日本支社
大阪市北区野崎町6-8トレックノースビル6F
東梅田駅 泉の広場M14出口 徒歩5分

お申し込み・お問い合わせは
tel.06-6360-1616 (株)翔設計 西日本支社
fax.06-6360-6226へ
管理組合名、参加代表氏名、参加人数、電話番号、理事会役職名の記入が必要

メールでの申し込み;west@sho-sekkei.co.jpへ
「12/19セミナー参加希望」の件名にて、申し込む。
参加費無料。また、懇親会も開催されます。

小職も管理組合に対して、貴船先生がどのようにレクチャーされるのか、興味がありますので、マンション管理士ではなく、1管理組合区分所有者の立場で、参加してみたいと、思っています。


福井英樹マンション管理士総合事務所

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