大規模修繕工事周期 『最大18年に延伸』長期保証商品 「CHOICE」販売 東急コミュニティ

投稿日:2021年03月16日 作成者:福井英樹 (4249 ヒット)

東急コミュニティ(本社東京)は2月25日、大規模修繕工事の周期を最大18年に延伸できるとする長期保証商品「CHOICE](チョイス)の販売を開始すると発表した。各工事の保証期間を従来の1.5~2倍に延ばし実施期間を延伸する。同日から首都圏で販売を開始している。

販売対象は同社が大規模修繕を施工する自社の総合管理受託マンション。形状や立地、これまでの工事状況などについて同社が定める条件を満たす場合、工事の際管理組合に提案する。

適用条件は「詳細は控えたい」としているが、条件を満たせば2回目や3回目の大規模修繕でも採用可能。

同社では築60年を一つの区切りにしており、この場合12年周期では大規模修繕を行うと4回実施する計算になるが、16年周期だと3回で済む。

 

シーリング・塗装・外壁タイルは10年  防水は15年保証に

 

保証期間は、防水工事は従来の10年を15年、シーリング・躯耐補修・塗装工事は5年を10年にそれぞれ延伸する。外壁タイルも5年を10年保証にする鉄部塗装は、保証延長の対象外。

同社では「最大18年」の工事周期をうたっているが、保証期間は最長で防水の15年にとどまる。同社は「保証期間が切れるだけで、不具合がなければ3年待って工事を実施する考え方。このため18年まで延長可能、としている」と説明する。

「チョイス」自体には長期修繕計画の見直しは入っていない。長計見直し業務を別途受けている場合は見直すが、計画期間や2・3回目も同商品を使った工事を前提にするかどうかは「管理組合との個別の協議になるので一律には申し上げられない」(同社)。

従来と比較した場合の工事費用や累計額の削減割合は非公表。部材や工法についても「マンションの状況で異なってくるので回答を控えたい」(同社)。

同社は「回数を削減してお客様の工事の生活上の支障を減らすことと、60年目に工事をもう1回するか建て替えを検討するか選択の余裕を持ってもらえるようにすることが主眼」と話している。

以上、マンション管理新聞第1164号より。


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