『遺族が告訴』の報道 敷地斜面崩落事故 管理会社・住民ら 逗子のマンション

投稿日:2020年07月09日 作成者:福井英樹 (2075 ヒット)

神奈川県逗子で2月5日、分譲マンション(築16年、38戸)敷地斜面から土砂が崩落し通行中の女子高校生が巻き込まれて死亡した事故で、一部の報道機関が女子高校生の遺族が管理会社の代表を業務上過失致死容疑、区分所有者の住民らを過失致死容疑で神奈川県警逗子署にそれぞれ刑事告訴したと報じた。

一部の紙面によると告訴は6月23日付けで、いずれも受理されている。

告訴されたのは管理会社担当者と報じている報道機関もある。

このマンションの管理業務を受託しているのは大京アステージ。

グループ広報のオリックスは、告訴の「事実関係を確認できていない状態」とコメントした。

同社は現時点で警察の捜査は受けて「いない」とし「当初から警察に対しては真摯に協力するというスタンスで、これからもその対応方針はかわらない」と話す。

一部報道では捜査関係者の話として、事故が起きる前日に管理員が斜面に数メートルのひび割れを発見し、管理会社に伝えていたと報じている。

この点やひび割れを管理組合に報告していたかどうかについて、同社は「事故に至る経緯は差し控えたい」と述べた。

区分所有者が捜査を受けているかどうかや、管理組合の今後の対応については「お答えできる立場にない」と話す。

同マンションの斜面全体の本工事を検討している逗子市都市整備課によれば、工事の設計は終了。工法は、のり枠の設置やコンクリート張りなど複数から管理組合に選択してもらうことを考えている。工事費用がいくらかかるかについては「お話しできない」とする。

4月に完了した応急工事は、補正予算ベースで約2500万円だと話した。

管理組合との交渉を担当する部署の一つである同市の経営企画部は、工法の提示や費用の協議について早ければ7月中に「入れれば入りたいと思っている」と話している。費用が決まっていないため、費用を負担するかどうかについての管理組合の意思確認はまだ行っていない。

応急工事費は、管理組合が費用負担の意向を示したという。

以上、マンション管理新聞第1142号より。


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