「第3号」も築35年超 「テラス篠ヶ瀬」 浜松で初の管理計画認定 

投稿日:2022年10月05日 作成者:福井英樹 (761 ヒット)

浜松市は9月13日、マンション管理計画認定制度で東区の「テラス篠ヶ瀬」を認定した。市住宅課によれば、市内第1号。自治体に直接申請する場合、認定日から公益財団法人マンション管理センターホームページの「管理計画認定マンション閲覧サイト」への掲載が遅れるケースがあるため前後する可能性があるが、現時点では管理計画認定マンションの「第3号」ということになる。

市住宅課によれば、同マンションは1983年竣工の築39年。3階建て30戸。9月14日に認定通知書を郵送した。不動産物件情報サイトによると、管理形態は自主管理。

認定の申請方法はマンション管理センターの「管理計画認定手続き支援サービス」を利用するか市に直接申請する方法の二通りあるが同課によれば、このマンションでは支援サービスを利用し申請した。

 「診断サービス」と併用申請

一般社団法人日本マンション管理士会連合会(日管連)を経由し「マンション管理適正化診断サービス」を併用しており、このケースでの認定は初と思われる。

管理計画認定基準は国と同様で市の独自基準はないが「都道府県等マンション管理適正化指針に照らして適切なものであること」が設定されている。

同課によれば、都道府県等マンション管理適正化指針とは市と静岡県の指針を指す。

県の同指針では、管理計画認定の独自基準として1981年5月31日以前に建築に着手した旧耐震基準マンションの場合「耐震性の確保について管理組合で検討されている」ことが追加されている。

「市の認定制度についても県の独自基準を含んでいるので適用される」(同課)。

「篠ヶ瀬」は新耐震基準だったため同基準の対象外だったが、旧耐震の場合市が議事録などを確認し基準適合の有無を判断する。

市への認定申請手数料は管理計画認定手続き支援サービスを利用した場合、2027年3月31日までは無料。

適正化診断サービスと併せて支援サービス経由で申請する場合の事前確認審査料は1万円だが、こちらも22年度は無料だ。このため支援サービスのシステム利用料1万円のみで申請が可能だ。

申請に際し管理組合から市に事前相談などはなかった。4月1日の管理計画認定制度開始以降、他に認定申請したマンションは「現時点ではない」。

同課は認定マンションの誕生について「管理意識が高い管理組合がいることが分った。今後も管理適正化の周知を継続していくとともに、新しい事業を検討していきたい」と話している。

以上、マンション管理新聞第1215号より。


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