保証上限、3000万円に拡大 大規模修繕履行保証 保険金額を改定 マンションあんしんセンター
投稿日:2025年10月07日 作成者:福井英樹 (23 ヒット)
マンション大規模修繕工事向け「履行保証保険」の保証上限が9月16日、従来の1000万円から3000万円に拡大された。
同保険は一般社団法人マンションあんしんセンター(本部東京)と日新火災海上保険(本社同)が共同開発したもので、工事契約を締結した施工業者の倒産で工事が履行しない場合、管理組合の損害を補償する。
「請負契約書上の請負金額の10%、ただし上限1000万円」だったが、今回の改定で上限が「1000万円または3000万円」となった。
2億円や3億円規模の修繕工事でも、10%の補償を受けられる制度に進化した。
大規模修繕工事業界も他の建設業と同様、原材料価格の高騰・人手不足・人件費の高騰といった複合的な要因が業界全体の経営基盤を圧迫している。
倒産によって工事が中断した場合、再発注や是正工事、仮設費用等の追加コストが発注者である管理組合に求められる。
こうしたリスクをカバーする商品が同保険だ。
同保険は2022年10月に販売を開始。今年8月までの累計申し込み件数は160棟を数える。入札条件に履行保証保険への加入を義務付けるケースも増えてきており、今回の補償上限額の改定で、さらなる申し込み増加が期待される。
以上、マンション管理新聞第1314号より