マンション維持修繕技術者試験(2013年2月3日実施)の応募者が急増 福井英樹マンション管理士の独り言

投稿日:2013年01月14日 作成者:福井英樹 (5879 ヒット)

(社)高層住宅管理業協会認定の公的資格ですが、本年の受験者が急増しているとのこと。受験者が急増したため、全国で会場が変更になっているとか。東京会場では2会場も増設。大阪、広島、福岡では、例年の会場からホテル等の広い会場に変更。大阪会場でも3割アップとのこと。合格率は昨年度は28.6%で、過去5年間の平均は26.8%。過去問題の解答は同協会から発表されていますが、解説書等がなく、なぜそれが正解になるのかが下記教科書をいちいちめくって、しかも索引が貧弱なので、時間が浪費することこの上ない。当該試験に関しての受験予備校はなく、さらに記述式問題も課されており、結構ハードルが高い。マンションの維持修繕に関する2000件に及ぶハード面の実例を基に研究された800ページを超える教科書の広い範囲を勉強させられるので、共同住宅等の維持修繕には十分過ぎるぐらいの一般知識である。当該教科書は「マンション維持修繕技術ハンドブック」(オーム社発行 高層住宅管理業協会編)といって、小生は修繕に関する座右の百科事典としております。惜しむらくは事例はカラーにしてほしかった。それに索引が貧弱(既述)で、項目別に引くことができず、苦労する。紙質もいまひとつ。改善の余地有り。1万円もするのだから。ただ、当該資格は内容から申し上げて、国家資格となってもおかしくない、と個人的には考えております。ちなみに、去る2013年1月8日(土)に高層住宅管理業協会の山根理事長が太田昭宏国土交通大臣と面談し、建設業法別表第一を改正し、現行の28業種に「改修工事業」を新設し、この業種の適切な施行を確保するための資格として当該「マンション維持修繕技術者」を加えることを求めたとも聞いています。小生も某一級建築士の方に「マンション維持修繕の集大成ともいえる資格ですよ!」と奨められて2012年2月に受験しました。マンション管理士として、マンションの維持修繕の基礎知識は必要です。ハード面は業者に任せておけばよいといっているマンション管理士がおられますが、何もハードの専門家になる必要はありませんが、修繕をマネジメントするための基礎知識は業者になめられないためにも必要かと思われます。少なくとも、大規模修繕をコーディネートするのですから!なお、同協会が当該修繕に関しての講習会を実施していますが、本試験に受かるための予備校的な講習会ではないようですよ。上記教科書(索引貧弱)と解説文のない、解答のみの過去問でひたすら勉強するしかなさそうです。


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